2013年8月28日水曜日

イタリア語豆知識5 お肉は女、お魚は男!

今日のイタリア語豆知識。
イタリア語で、お肉は女、お魚は男です。

イタリア語を初めて学ぶ方々が最初にびっくりすることの一つは、イタリア語では、世の中の全てのものに「性別」があることです。
というか、全ての名詞は「男性名詞」か「女性名詞」にわかれています。この世界にある全てのものが、です。

よくよく考えるとすごい話だな、という気もするのですが、そういうものなのだから仕方がありません。
電話は男性。ベッドも男性。ペンは女性、椅子は女性、消しゴムも女性。コンピューターは男性、地図は女性、お皿もナイフもスプーンも男性なのに、何故かフォークは女性・・などなど。
その分け方に何か意味があるとも思われないのですが・・

基本的に、男性名詞はOで終わります。Telefono(電話)、Letto(ベッド)、Piatto(お皿)。
そして女性名詞は、Aで終わります。Penna(ペン)、Mappa(地図)、Forchetta(フォーク)。

面白いのは、「人の名前」にも、このルールが適用されていること。日本人なら誰もが知っているMARIOという名前、Oで終わっていますよね。
そして、誰でも知っているMARIA。
同じ名前の最後がOなのかAなのかで、鮮やかに、「男の子の名前」「女の子の名前」という印象が伝わるのが、面白いところです。

しかし。
もしも、全ての男性名詞(及び男の人の名前)がOで終わり、全ての女性名詞(と女の人の名前)がAで終わったら、文法で迷う人も激減、世界は平和だったはずなのですが・・
そううまくはいきません。

CARNE(肉)はEで終わって、女性。
PESCE(魚)もEで終わって、男性。
MICHELE(人の名前)もEで終わって、男性。
LUCA(人の名前)はAで終わるのに、男性。

などなど・・イタリア語名詞の性別の世界は、奥が深いのです・・


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2013年8月22日木曜日

イタリア語豆知識4 イタリア語に「いただきます」は存在しません!

今日のイタリア語豆知識。
イタリア語に「いただきます」は存在しません!

イタリア旅行に行かれた方なら、もしかして、「いただきます」は「Buon Appetito(ブオン アペティート)」 だと思っていらっしゃるかもしれません。
たしかに、どちらも食事をはじめるときに口にする言葉。
混同されるのは当たり前かもしれません。

が!!

その意味するところがかなり違うため、間違った使い方になってしまうこともしばしば。今日はその違いを解説します★

「いただきます」は、その言葉通り、「頂きます」、つまり、目の前にある食事に対して感謝し、作ってくれた人/食事をすることができるという幸せ/食事をご馳走してくれる人、などなどに対していう言葉ですよね。
つまり日本語の「頂きます」は、食べる側の人が、食べさせてくれる側の人(とか神様)に対して礼儀を尽くす言葉です。


けれどイタリア語のBuon Appetitoは、いうなれば「よい食事を!」という意味。なのでこれは、これから食事をする人に対して、周りの人がかけるべき言葉です。なので、
「Buon Appetito!(よいお食事を!)」
「Grazie!(ありがとう!)Anche a te!(あなたもね!)」
というようなやり取りになるわけです。

そんなのどうでもいいよー、と思われるかもしれませんが、これは結構重要。

何故なら、例えばレストランで。
お客さんとしてレストランに行き、テーブルにお料理が運ばれてきたとします。
ウェイターさんやシェフに対して、日本語なら「いただきます」といいたくなるかもしれません。
けれど、このシチュエーションでBuon Appetito!が使えないのは、お分かりいただけると思います。
だって、ウェイターさんやシェフはいまから食事をするわけではないから、「よい食事を!」といわれても困ります・・。

それに例えば、イタリア人と食事をするとき。
こちらは「いただきます」と言っているつもりなのに、相手が「ありがとう、あなたもね!」、と返してきたら、ちょっと変だな?となりますよね。


些細なことですが、挨拶やこうした言い回しは、言葉の意味を知って使うと、何倍も気持ちが伝わりやすくなります。
やみくもに「食事の前にはいただきます=Buon Appetito」と丸暗記するのではなくて、心をこめて、相手にとってのよい食事を願いながら言ったり、言われたりしてみましょう。
自然と、「ありがとう、あなたも!」と言いたく、言われたくなりますよ。



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2013年8月19日月曜日

イタリア語豆知識3 イタリア語の「こんばんは」は、午後二時から!

今日のイタリア語豆知識。
イタリア語の「こんばんは」は、午後二時から!

さてご好評のイタリア語豆知識。前回は、「おはよう」および「さようなら」に使えるBuongiorno、をご紹介しました。

次は当然、「こんにちは」となるべき、なのですが・・
話は突如、「こんばんは」になります。しかも午後二時くらいから「こんばんは」。

Buonasera、ブオナセーラ(ラは巻き舌で)!が、イタリア語の「こんばんは」に当たる言葉。
というか、日本語は「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」と時間帯を三つに分けて挨拶をしていますが、イタリア語は二つに分けている、ということですね。

BuongiornoがBuon(よい)+Giorno(日)で「良い一日」の意味であるように、
BuonaseraはBuona(よい)+Sera(宵)で「良い宵」という意味です。つまりイタリア人は、午後二時くらいからすでに、「良い宵」に思いをはせている・・のでしょうか?

この「sera」は、日暮れからかなり遅くまでをカバーする言葉で、Buonaseraの挨拶はこのまま、寝る直前まで使えます。
そしてBuongiornoと同様、お別れの挨拶にも使えます。

時刻はもう19時。すっかり日も落ちて、名実ともに「宵」ですね。
それでは皆様、Buonasera!!

2013年8月18日日曜日

イタリア語豆知識2 イタリア語は「おはよう」と「さよなら」が同じ!

挨拶って、よく考えると奥が深いですよね。
日本語でも、おはようは「早い(時間)ですね」、さよならは「左様なら」、つまり「そういうわけで今日のところは!」という意味から来ているわけですが、

イタリア語の「おはようございます」や「こんにちは」、は、Buongiorno。日本語表記すると「ブオンジョールノ」(ルは巻き舌で!)。
これは、「良い一日(を)」という意味です。

なので、出会ったときにもBuongiorno(今日はいい日ですね)!
お別れするときにもBuongiorno(この後も良い一日を)!

と、会った時、別れるときの両方に使えるわけです。

そしてイタリアでは、袖すり合うご縁の方々とも挨拶を交わすのが礼儀。レストランに入ったとき、ショッピングするお店に入ったとき、そして、そこを後にするときも、Buongiorno! と爽やかに挨拶しましょう。
その一言で、お店の人のあなたに対する印象がガラっと変わりますよ。
ただし、Buongiornoが使えるのは、大体午後14時~15時くらいまで。その後のことは、次の豆知識で!

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2013年8月17日土曜日

イタリア語豆知識 1 「ありがとう」は、グラッチェではありません!!

今日のイタリア語マメ知識。
「ありがとう」は、グラッチェではありません!!

日本人の皆様の間で根強くのこる「グラッチェ」の発音。残念ながら、これでは通じなくても不思議はありません。
イタリア語のありがとうはGrazie。日本語で表記すると「グラツィエ」、が一番近い発音になります。
日本人がこぞって「ぐらっちぇ」と発音するのは、まるでイタリア人がこぞって「アリガチョー!!」と発音しているくらいオモシロオカシイ事態です。

Grazieとは、Grazia、つまり「慈愛」とか「恩寵」という意味の単語の複数形。それをもって「ありがとう」の意味に使うというところに、イタリア語の美しさが感じられないでしょうか?
せっかくの美しい言葉、美しい発音で使ってみてください。


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