2013年8月22日木曜日

イタリア語豆知識4 イタリア語に「いただきます」は存在しません!

今日のイタリア語豆知識。
イタリア語に「いただきます」は存在しません!

イタリア旅行に行かれた方なら、もしかして、「いただきます」は「Buon Appetito(ブオン アペティート)」 だと思っていらっしゃるかもしれません。
たしかに、どちらも食事をはじめるときに口にする言葉。
混同されるのは当たり前かもしれません。

が!!

その意味するところがかなり違うため、間違った使い方になってしまうこともしばしば。今日はその違いを解説します★

「いただきます」は、その言葉通り、「頂きます」、つまり、目の前にある食事に対して感謝し、作ってくれた人/食事をすることができるという幸せ/食事をご馳走してくれる人、などなどに対していう言葉ですよね。
つまり日本語の「頂きます」は、食べる側の人が、食べさせてくれる側の人(とか神様)に対して礼儀を尽くす言葉です。


けれどイタリア語のBuon Appetitoは、いうなれば「よい食事を!」という意味。なのでこれは、これから食事をする人に対して、周りの人がかけるべき言葉です。なので、
「Buon Appetito!(よいお食事を!)」
「Grazie!(ありがとう!)Anche a te!(あなたもね!)」
というようなやり取りになるわけです。

そんなのどうでもいいよー、と思われるかもしれませんが、これは結構重要。

何故なら、例えばレストランで。
お客さんとしてレストランに行き、テーブルにお料理が運ばれてきたとします。
ウェイターさんやシェフに対して、日本語なら「いただきます」といいたくなるかもしれません。
けれど、このシチュエーションでBuon Appetito!が使えないのは、お分かりいただけると思います。
だって、ウェイターさんやシェフはいまから食事をするわけではないから、「よい食事を!」といわれても困ります・・。

それに例えば、イタリア人と食事をするとき。
こちらは「いただきます」と言っているつもりなのに、相手が「ありがとう、あなたもね!」、と返してきたら、ちょっと変だな?となりますよね。


些細なことですが、挨拶やこうした言い回しは、言葉の意味を知って使うと、何倍も気持ちが伝わりやすくなります。
やみくもに「食事の前にはいただきます=Buon Appetito」と丸暗記するのではなくて、心をこめて、相手にとってのよい食事を願いながら言ったり、言われたりしてみましょう。
自然と、「ありがとう、あなたも!」と言いたく、言われたくなりますよ。



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